志位委員長在任20年 共産党、異例の長期体制 野党共闘は道半ば

西日本新聞 総合面 川口 安子

 共産党の志位和夫委員長(66)が今月24日、委員長在任20年の節目を迎えた。かつての単独路線から野党共闘路線に大胆にかじを切ったが、党勢の退潮傾向は変わっていない。老舗政党の存在感を高める道は途上で、異例の長期体制は今しばらく続きそうだ。

 「最初の10年は(他党からの)『共産党を除く』の壁で孤立していたが、この5年で状況は変わった」。志位氏は26日の記者会見で、党トップの実績として2015年に打ち出した野党共闘路線を挙げ、「ぜひ実らせていく仕事をやり抜きたい」と意欲を語った。

 党職員だった1990年に、最年少の35歳で書記局長に抜てきされた志位氏。93年衆院選で初当選し、00年11月には46歳の若さで委員長に就任。派遣労働者問題をはじめ、国会論戦で政府を舌鋒(ぜっぽう)鋭く追及し、ネット上で「C・G・J(志位・グッド・ジョブ)」の評判を得た時期もあった。

 党員数は東西冷戦終結後の90年ごろから右肩下がりが続き、就任時の約38万6千人が20年には約27万人まで減少。所属国会議員数も同様に43人から25人に落ち込んでいるのが現実だ。

 志位氏は、野党共闘路線に反転攻勢を託す。安全保障法制廃止を旗印に、過去3回の国政選挙では野党統一候補を実現。特に立憲民主党とは、今年9月の首相指名選挙で枝野幸男代表に投票するなど急接近している。

 根強い共産アレルギーを和らげ、提唱する「野党連合政権」への道を開けるのか。党関係者は「まだ共闘路線は始まったばかり」と、当面の続投を予測する。小池晃書記局長(60)も「まさに、これからが志位委員長の全面開花する時代だ」と話す。

 (川口安子)

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