香川の鳥インフル、欧州起源か 渡り鳥拡散?福岡も関連調査

西日本新聞 社会面 山下 真

 香川県の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、昨季に欧州で流行したウイルスとほぼ同じ起源であることが、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の遺伝子解析で分かった。感染しても症状が出にくい渡り鳥が、ウイルスを海外から持ち込んだとみられている。農林水産省は福岡県宗像市で25日に確認された高病原性鳥インフルエンザについても、同じ起源の可能性が高いとみて解析を進めている。

 農研機構によると、今月に香川県三豊市の養鶏場で発生した今季1例目と、東かがわ市の2例目の遺伝子配列を分析したところ、昨季に欧州の野鳥や家禽(かきん)から検出したウイルスの遺伝子配列と98・4%以上が一致することが判明。北海道で今年10月に野鳥のふんから検出したウイルスもほぼ同じ配列だった。ウイルスが渡り鳥の繁殖期に営巣地のシベリアに運ばれて拡散された後、今季に越冬地の日本に持ち込まれたとみる。

 今季は世界的に拡大する高病原性鳥インフルエンザウイルスが、鹿児島県出水市を含めた全国の野鳥のふん便などから確認されている。25日には、新潟県阿賀野市で採取した湖の水からも、野鳥由来とみられるウイルスが検出された。農研機構の動物衛生研究部門の担当者は「北から南まで、日本のどこで被害が発生してもおかしくない」と養鶏場に警戒を呼び掛けている。

(山下真)

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