恋愛は、人生の花であります

西日本新聞 社会面 江藤 俊哉

 くらし面を担当している。記者が書く原稿のほか、女性投稿欄「紅皿」や、詩人伊藤比呂美さんの人生相談「比呂美の万事OK」などに目を通す。まさに人生いろいろ十人十色。ただ、しみじみ思う。みんな恋がしたいんだなあ。

 「万事OK」に質問を寄せた70代女性は「やさしい夫」がいながら「もう一度恋をしたい」と訴えた。「死ぬために今生きているようでむなしい」。70代男性は10歳余り年下の女性の「妻にはない明るさ」に恋心を抱いた。「時々居酒屋で会話して、それが楽しい」。女性向け性風俗の特集記事では「男の人に優しくされたい」と涙する利用客の声を紹介した。片や、紅皿に投稿した女性は26年前に亡くした夫を思って秋の夜空に光る満月に手を合わせ「ありがとう、あなた」とつぶやく。

 「恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、このほかに花はない」。坂口安吾先生、おっしゃる通りです。 (江藤俊哉)

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