身内服役 戸惑いに支え NPO、面会や文通の手引書作製 「加害者家族の孤立変えたい」

西日本新聞 一瀬 圭司

 事件の加害者家族を支援するNPO法人が、身内が服役することになった場合の手引書「受刑者家族のためのガイドブック 九州編」を作った。面会や文通、差し入れ方法を具体的に記した。法人は熊本県で家族会を開いており「加害者本人に同情する余地はない。ただ子どもなど家族まで地域から阻害される現状は変えたい」としている。

 NPO法人は仙台市の「ワールドオープンハート」。九州からの相談が、相談件数全体の3分の1と高い割合を占めることから冊子を作製。九州の刑務所の住所や電話番号、面会できる一般的な回数や時間帯をまとめた。「収監先を知るには本人からの手紙を待つしかない」ことや「面会は30分程度で一度に3人まで」などと助言している。

 加害者家族は、身内の有罪判決が確定した後は弁護士の支援がなくなり、得られる情報が限られるケースが多い。法人には年間約300件の相談があり、裁判への付き添いや報道対応、転居支援などを行っている。阿部恭子理事長(42)は「事前に面会方法や雰囲気を知っておくだけで心の負担は軽くなる」と話す。

 冊子では、熊本県で九州在住者を対象に開く家族会についても「人に言えない悩みを経験者同士で語り合う」と紹介した。阿部理事長は「新たな被害者を生まないために必要な支援を届けたい」と強調する。冊子は100部作製。ホームページでも公開する予定。同法人=090(5831)0810。

 (一瀬圭司)

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