「生きる力頂いた」闘病の88歳、宇良関に贈った化粧まわしと対面

西日本新聞 手島 基

 大相撲11月場所(東京・両国国技館)で十両に復帰して勝ち越した宇良関(28)の土俵入りを飾った化粧まわしが、福岡県行橋市の贈り主、酒井佐津恵さん(88)の元へ届けられた。完成後は初日に間に合わせるため、酒井さんが見たり、触ったりできないまま宇良関へ送付されていた。

 28日に“対面”した酒井さんは「実物と一緒に触れることができた宇良さんの心遣いがうれしい。来年は11月場所が福岡市で開かれると信じ、再会できるよう頑張る。生きる力を頂いた」と感激。入退院を繰り返し、病気と闘いながらテレビで見た宇良関の躍動と目の前の化粧まわしを重ね合わせ、声を弾ませた。

 酒井さんの手紙が縁で交流は始まり、三段目に番付を落とした2年前の九州場所後には会って励まし合った2人。「技」の文字が織り込まれた化粧まわしは酒井さんが費用を、宇良関はデザインを受け持った。

 膝の大けがを乗り越えて大技「居反り」を決めるなど業師ぶりを発揮した11月場所は、本来なら福岡市開催の九州場所。「見て、触って相撲を感じてほしい」。宇良関が感謝の気持ちと「来年の九州場所で再会を」とのメッセージを込めた化粧まわしは、早々に送り返される。(手島基)

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