JR伊田駅整備、2億円圧縮へ 田川市が2期工事計画見直し

西日本新聞 筑豊版 吉川 文敬

 JR田川伊田駅周辺整備事業(当初総額19億円)について、福岡県田川市は約2億円の事業費圧縮を検討していることが、市への取材で分かった。厳しい財政状況をはじめ、同駅周辺以外にも、新中学校建設やJR田川後藤寺駅周辺整備などが今後も続くため、市は事業内容の見直し作業を進めていた。

 市によると、伊田駅周辺整備事業(64・6ヘクタール)は2014年度に開始。JR九州から駅舎と土地を約3600万円で買い取り、国の地方創生拠点整備交付金など約4億4700万円をかけて駅舎を全面改修した。ほかにも県道拡幅や案内板の設置、駐輪場や歩道の整備などを1期工事として19年度までに完了した。

 本年度から24年度までの2期工事では、駅前広場を中心に約5億円をかけて、無電柱化や、広場のバスローターリーから隣接する伊田商店街を40メートルの屋根付き通路でつなぐことなどを計画していた。

 ただ市の財政状況などを考慮し、費用対効果を含めて事業内容を見直した。具体的には、駅前の無電柱化を当初の120メートルから60メートルに短縮。また屋根付き通路は中止し、バス停2カ所、タクシー乗り場1カ所に通常の屋根付き上屋を設置することなどで、計2億円の事業費削減を目指す。

 同事業は、当時の市長が13年、駅舎の買い取り方針を打ち出したのがきっかけ。駅周辺住民の意見などを参考に駅舎活用策をまとめたものの二転三転。駅舎の全面開業も当初計画から5年遅れた。現在も一部地権者の移転同意が得られておらず、駅前広場の整備完了は見通せていない。市は「市民や議会の同意が得られるよう事業計画を見直し、早期完了を目指したい」と話した。 (吉川文敬)

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