「報道不信」拭い去るには

西日本新聞 社会面 湯之前 八州

 首相官邸で取材する報道各社でつくる「内閣記者会」の幹事を2カ月間務めた。記者会見の準備などに加え、記者会への市民の抗議や意見表明に対応するのも大事な仕事。首相交代の時期と重なったこともあり、電話やメールのやりとりに追われた。

 内容はさまざまだ。「首相と記者の会食は癒着につながる」との批判や、「日本学術会議問題の追及が甘い」という指摘。逆に「政権を非難するばかりで足を引っ張っている」との声もあった。

 痛感したのは、マスコミに向けられる目が以前と比べて格段に厳しいということだ。インターネットに情報があふれ「ネットと内容が違う。新聞やテレビは事実をねじ曲げているのでは」といった疑念が社会に広がっていることが、背景にあるのだと思う。

 不信を拭い去るには、丁寧な取材を愚直に重ね、真実を書き続けるしかない-。そんな当たり前の決意を今、新たにしている。 (湯之前八州)

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