コロナ禍の防災訓練 発熱踏まえ避難者誘導 佐賀市
佐賀市は29日、同市佐賀南の佐賀東高で総合防災訓練を実施した。市職員や北川副校区自主防災組織の代表者ら約100人が参加し、避難所の設置など新型コロナウイルスを踏まえた対応を確認した。
訓練は大雨で河川が氾濫し、堤防越水の恐れが高まったため、市が同校に避難所を開設するという想定。エリアを分けて一般避難室、福祉避難室、発熱者専用室を設置し、段ボールベッドやパーティション(間仕切り)などを組み立てた。
避難者の受け入れに際しては検温を行い、熱がある人は発熱者専用室に、車いす利用や妊産婦などの要配慮者は福祉避難室に誘導するなど流れを確認した。
訓練後、講評した大分大減災・復興デザイン教育研究センターの防災コーディネーター、板井幸則さん(62)は「避難者を受け付ける時に3密が起きるなど課題が残った。コロナを意識した訓練を心掛け、次に生かしてほしい」と話した。 (岩崎さやか)