トンネル壁画、地元の魅力描く 落書き消し制作 住民交流も深める

西日本新聞 ふくおか都市圏版 下村 佳史

 落書きで埋まったトンネル壁面に、住民が主体となって地元の自然の風景を描き、住みよい町づくりを進める活動が、福岡市西区金武で行われた。安心して暮らせる地域にするとともに、さまざまな世代が共に地域の魅力を見つめ直しながら交流を深める機会にもなった。

 西区役所が取り組む「トンネルに『花』を咲かせるプロジェクト」の一環として、金武町内会が住民に呼び掛けて1日に実施した。

 トンネルは町内の市道の下を通り長さ約17メートル、高さ約3メートル。飯盛山などの山並みが見渡せるのどかな田園地帯にあるが、スプレーでアルファベットのような文字や絵が落書きされ、住民から不安の声が出ていた。

 参加者は幼児から80代のお年寄りまでの約80人。町内会有志が事前に、トンネル両壁面の落書きを塗りつぶし、四季を彩る野山や正月飾りを燃やす「ほうけんぎょう」などの伝統行事を下絵として描いて準備した上に、参加者が遊び回る子どもや季節の花々、鳥、昆虫などを描いていった。和やかに作業を進めてもらおうと、尺八による童謡の演奏もあった。

 花にとまるチョウを描いた小学5年生の柳屋芽衣さんは「トトロがいるような自然がいっぱいある里を、みんなで描き、明るい雰囲気になった」と、トンネルを見渡しながら顔をほころばす。大原隆町内会長は「今回の活動を機に、大人と子どもが一緒になって進める地域づくりを盛り上げていきたい」と話していた。 (下村佳史)

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