トランプ離れの中道、無党派層がバイデン氏後押し 米大統領選を分析

西日本新聞 国際面 田中 伸幸

 【ワシントン田中伸幸】11月3日投開票の米大統領選は勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領と、共和党で現職トランプ大統領が共に過去最高得票を記録する歴史的な選挙となった。調査機関の出口調査(速報値)を分析すると、白人保守層を中心に支持を集めたトランプ氏に対し、バイデン氏は中道穏健派や無党派を含めた幅広い層に浸透したことがうかがえる。

 バイデン氏は歴代トップの8千万票以上を獲得。CNNテレビなど主要メディアが使用した出口調査によると、女性、非白人、大卒、都市部、若年層を中心に支持を獲得。特に注目されるのが中道穏健派層からの支持だ。2016年大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン元国務長官と比較すると、12ポイント上昇。無党派層からの支持も12ポイント増えた。

 一方、トランプ氏は前回選挙から無党派層の支持が5ポイント減。中道穏健派層も6ポイント低下し、バイデン氏と30ポイントの大差がついた。前回トランプ氏を支持した郊外在住の女性などが新型コロナ禍への対応で混乱を招いたことに失望し、支持離れした可能性が指摘されている。

 トランプ氏は前回同様、男性、白人、非大卒、地方、高齢層から多くの支持を得た。地方に多い非大卒の白人男性層では70%が支持。キリスト教右派の福音派からの支持も7割を超えるなど、依然として「岩盤支持層」は健在だった。

 さらに黒人やヒスパニック(中南米系)からの支持が前回比4ポイント増となるなど従来の民主党支持層に食い込んだ側面もあり、現職最多の7300万票以上を獲得した。 中所得層がバイデン氏、高所得層がトランプ氏を多く支持した傾向について、識者は「トランプ政権の富裕層重視の結果」とみている。ただ、別の出口調査ではトランプ氏が中所得層からも支持を集めており、評価は分かれる。

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