九工大でローカル5G開始 高速データ通信独自運用 広く活用呼び掛け

西日本新聞 北九州版 壇 知里

 九州工業大戸畑キャンパス(北九州市戸畑区)で高速・大容量のデータ通信が可能なネットワークを独自に構築する「ローカル5G」の運用が始まった。QTnet(福岡市)と協同で整備し、企業や自治体に広く共同研究や活用を呼び掛けている。同大は最先端の通信規格を使った研究を強みに、大学のブランド力アップを図りたい考えだ。

 運用初日の11月25日、戸畑キャンパスでは人や障害物を検知して音声で知らせる視覚障害者用の歩行支援システムの実証実験が行われた。同キャンパスでは、このほか生産ラインを無線化する「スマート工場」など3種類の実験が進められている。研究者らは「通信速度の速い5Gだからこそできる」とアピールした。

 ローカル5Gは、携帯電話などに使われる通信の新規格である第5世代(5G)移動通信システムの電波を、限られた範囲で使うシステム。自前で整備する電波は、携帯電話大手のサービスとは別枠で、総務省の許可が必要。今年から実用が始まり、同省によると11月24日現在で免許取得は21件。九州ではほかにトヨタプロダクションエンジニアリング(宗像市)が免許を取得している。

 ローカル5Gは高いセキュリティーが利点。独自のネットワークでデータを送受信するため公共の通信環境でトラブルが起きても影響を受けにくいという。九工大には最先端の技術を使った研究ができる「未来志向キャンパス」として学生や企業にアピールする狙いがあり、同大との共同研究に限らず、幅広くローカル5Gの活用を呼び掛けている。 (壇知里)

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