八女市に起業支援拠点 「地域課題は資源」新事業創出

西日本新聞 筑後版 丹村 智子

 福岡県八女市黒木町の企業移転トライアル施設「南仙荘」に、起業やオフィス誘致の支援拠点が誕生した。地方創生のコンサルティングを手掛ける企業に市が委託し社員1人が常駐している。地域の課題を掘り起こし、解決策を持つ市外の企業とつなげて新たな事業の創出を図る。11月20日に住民向け説明会があった。

 南仙荘は1960年ごろに建てられた元料亭で、市がオフィスに改修。昨春から、オフィス移転を考える企業や個人向けの「お試し」用に貸し出している。

 新型コロナウイルスの影響でテレワークやリモートオフィスの需要は急増。市は民間企業のノウハウを取り入れようと、7月から徳島県の「あわえ」に年間約1千万円で委託している。

 「あわえ」は千を超す企業とのネットワークを生かし、提携する全国150自治体へのサテライトオフィス開設などに取り組む。吉田基晴社長は「都市部の企業は自社の技術を生かす場を求めている。ビジネスの視点で見れば、地域課題は資源になる」と話した。

 事業化の具体例には、特産物の食品加工や、イノシシ被害を防ぐセンサー設置などを挙げた。地方と大都市圏の企業をつないで新事業を生み出し、それに伴うオフィス進出や、地元スタッフ養成を支援する。

 今後は市民や八女市で起業したい人が対象の塾も定期的に開催する予定。南仙荘に常駐する鶴ケ野優希さん(32)は「まずは仲間づくりと考えて、気軽に来てほしい」と話した。平日の午前9時~午後6時に対応する。 (丹村智子)

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