「壱岐王様バナナ」栽培 Uターン女性会社設立 無農薬観光農園目標

 長崎県壱岐市芦辺町にUターンした住吉節子さん(55)が、市内で皮ごと食べられる高級バナナの無農薬栽培に乗り出した。コーヒーや小麦、トウモロコシ、パパイア、パイナップルの無農薬栽培も計画。収穫や料理の体験ができる観光農園として島外からの誘客を目指す考えだ。

 壱岐市芦辺町出身。高校卒業後、福岡市の服飾メーカーに就職。結婚後は福岡県内で新聞販売店の経営などに携わった。父は漁師だった。今は兄が引き継ぎ漁業を営む。帰省するたびに人口が減り、地域から活気がなくなっていった。「基幹産業である第1次産業で島を活性化できないか」との思いを強くした。

 昨年、寒さに強く皮ごと食べられるバナナを栽培する岡山市の農業法人を見学。「ねっとりした食感ですごく甘く、これまで食べたことのないおいしさ」に驚いた。壱岐でも作りたいと、10月に福岡市から壱岐の実家に戻り、バナナを栽培する営農会社「コスモファーム」を設立した。

 芦辺町に約2千平方メートルの農地を確保。ビニールハウス3棟を新設し、岡山市の農業法人の技術指導を受けながら11月末に苗木150株を植えた。来年8月ごろには約3万本が収穫でき「壱岐王様バナナ」と名付けて売り出すという。

 農業法人ではバナナだけでなく、パパイアやパイナップルなども寒さに強い品種を開発。これらの苗木も仕入れ、島で育てていく予定だ。住吉さんは「壱岐の新しい特産品を目指したい」と意気込む。

 (田中辰也)

関連記事

長崎県の天気予報

PR

開催中

緑のコンサート

  • 2021年12月3日(金)
  • 福岡市健康づくりサポートセンター あいれふホール

PR