4水系6ダムで事前放流 県が治水協定 大雨時貯水量1.9倍に

西日本新聞 ふくおか版 御厨 尚陽

 福岡県は、県が管理する2級水系の6ダムについて、ダム管理者や利水者らと治水協定を締結し、水害に備えて事前放流することができるようになったと発表した。これにより、治水に充てられるダムの貯水量は従来の1・9倍となった。

 昨秋の台風19号では、国土交通省管轄のダムで緊急放流が相次いだ。このため国は昨年12月、農業や発電などに利用する目的でためた水を事前放流することで、水位を下げて洪水に備えるという基本方針を提示。国管理の1級水系では、6月までに協定が結ばれた。

 今回の協定の対象は、紫川水系のます渕ダム、今川水系の油木ダム、那珂川水系の南畑、五ケ山、脊振の3ダム、祓(はらい)川水系の伊良原ダム。気象庁の予想雨量が基準を超え、ダムの治水能力も上回る場合に事前放流する。

 これまでの貯水量は2460万トンだったが、3日前から放流できれば4688万トンの水をためることができるという。渇水時の補償については今後協議する。

 県河川管理課の担当者は「ダムの容量を最大限活用し、洪水被害を軽減したい」。県内ではダムのある2級水系は他に8水系あり、県は協定締結に向けて関係者と協議を進めている。 (御厨尚陽)

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