「1人1台」で効率的に タブレット活用授業開始 最適な学び探る

西日本新聞 ふくおか都市圏版 横田 理美

 福岡市の市立学校で1日、1人1台のタブレット端末を使った授業が始まった。専用アプリで発表や理解度の確認が効率的にできるようになる。市教育委員会によると端末をどの程度活用するかは「現場の裁量」で、試行錯誤しながら新たな学びのスタイルを構築することになりそうだ。

 A4サイズの端末はキーボード付き。見た目はノートパソコンだが画面にタッチして操作もできる。教室は大容量通信が可能なインターネット環境が整備され、子どもたちは端末を無線で使用する。

 算数で図形の面積を求める式が複数想定される場合、端末を使えば全員のアイデアを瞬時に集めることができる。授業終盤の確認テストを紙ではなくアプリで出し、その場で採点、集計することも可能。理解度が低い部分の再説明を次回の授業に持ち越さずに済む。

 端末が行き渡りオンライン授業も受けやすくなる。市教委は既に、新型ウイルスに感染した場合にリスクが高い児童生徒や不登校、病気療養中の子にオンラインでの参加を認めている。高島宗一郎市長は1日の定例記者会見で「感染不安を抱える希望者の新たな選択肢となる」と述べた。

 課題は、学校外からオンライン授業を受けた場合に「出席」とはみなされない点だ。また端末本体に通信機能はなく、基本的には自宅の通信環境を利用することになるという。

 ある学校関係者は「教室で通信が途絶える場面もあり、家庭に貸し出せる通信機器に限りがあるなど懸案事項もあるが、今を生きる子に最適な学びを探りたい」と話した。 (横田理美)

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