〝マスクの呼吸〟で3密回避に全集中

西日本新聞 オピニオン面

 やっぱり、と言うべきか。ことしの新語・流行語大賞。「PCR検査」「アベノマスク」「GoToキャンペーン」…。大賞候補の30語のうち、ほぼ半数は新型コロナ関連の言葉だった

▼その中から選ばれた大賞は「3密(三つの密)」。コロナによって暮らしは大きく変わった。「新しい生活様式/ニューノーマル」が提唱され、人と適切な距離を取る「ソーシャルディスタンス」が求められた

▼外出自粛や「テレワーク/ワーケーション」で「おうち時間/ステイホーム」が広まった。在宅時間が長くなるのに伴い、飲み会や帰省などをネット上で行う「オンライン○○」があちこちで。余暇が増えて人気ゲーム「あつ森」に夢中になった人もいよう

▼大きなバッグを背負って食事を届ける「ウーバーイーツ」の配達員の姿を街中でよく見掛けるようになった。疫病退散を願って伝説の妖怪「アマビエ」が一躍、注目された

▼「鬼」のような未知のウイルスが人々を脅かす中、妹を助けるために主人公が鬼と闘う漫画・アニメ「鬼滅の刃(やいば)」が大ヒット。映画版の興行収入も歴代2位に。家族愛や友情を糧に成長する少年の物語が、コロナ禍で鬱々(うつうつ)とした世の中の“気滅のやり場”となったか

▼大賞候補には、お笑いコンビ・ぺこぱの「時を戻そう」も。決めぜりふに「コロナの前に」と付け加えながら、もうしばらくは“マスクの呼吸”で3密回避に全集中を。

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