川辺川ダム建設「住民投票しない」 熊本県知事が明言

西日本新聞 熊本版 古川 努

 7月の熊本豪雨で氾濫した球磨川流域の治水を巡り、川辺川への流水型ダム建設容認を11月に表明した蒲島郁夫知事は3日の県議会一般質問で、ダム建設の是非を問う住民投票の必要性を問われ、「住民投票は再び地域の対立や分断を引き起こすことが懸念される。私自身が実施することは考えていない」と明言した。

 蒲島氏は答弁で、政策決定に至る経緯を説明。「治水の方向性を決断するに当たり、まず心に誓ったことは、川辺川ダム建設を巡る地域の対立を再び引き起こしてはならないということ」とし、流域住民らへの意見聴取などから「命と環境の両立こそ民意」との心証を固めていったという。

 その上で「50年後、100年後の球磨川流域の安全と清流を守り抜くためには、流水型ダムを含む『緑の流域治水』以外にないと確信している」と強調。「知事として決断した以上、『歴史法廷の被告人』として永遠に立ち続ける覚悟」と住民投票の実施を否定した。

 蒲島氏は2008年に川辺川ダム計画の「白紙撤回」を表明。だが、熊本豪雨の発生を受けて方針転換し、今年11月に現行計画の廃止と「新たな流水型のダム含む『緑の流域治水』」の推進を国に求めた。 (古川努)

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