食卓交流10カ月ぶり再開 高校生が高齢者宅訪問 3年生は最後

西日本新聞 長崎・佐世保版 古長 寛人

 長崎県立諫早農業高(長崎県諫早市)は生活科学科の生徒が1人暮らしの高齢者宅を訪れ、手作りの昼食を一緒に食べる交流活動を25年間、続けている。今年は新型コロナウイルスの感染防止で中断していたが3日、10カ月ぶりに再開。来春卒業の3年生にとっては「最後の食卓」となり、訪問を心待ちにしていた高齢者と楽しいひとときを過ごした。

 交流活動は授業の一環として1995年に始まった。生徒たちは2年生の3学期が始まる1月から1年間、夏休みなどを除いて毎月1回、校内で調理した料理を手に民生委員から紹介されるなどした高齢者宅を訪ねている。だが今年は1、2月に食卓を囲んだ後は玄関先で手作りのマスクや焼き菓子、弁当を手渡す訪問にとどめていた。

 この日、生徒たちは午前中に調理室で年越しそば、いなりずし、白菜の浅漬け、ロールケーキを作った後、30人が12班に分かれて出発。学校近くの江崎耐子さん(80)宅には酒井小桜(こはる)さん(17)と久保摩友吏(まゆり)さん(17)が訪れた。

 3年前から生徒たちを受け入れる江崎さんは「今年はあまり会えなくて寂しかった。料理もおいしい」と笑顔で話し、大好きな韓国ドラマや家族の昔話などを紹介した。

 生徒の2人は文化祭の様子を伝え、「お体に気をつけて良いお年をお迎えください」などとしたためた「お元気ですか通信」を、クリスマスプレゼントの手作り巾着袋とともに贈った。酒井さんは「お年寄りと仲良くなって、こちらも元気をもらえた」、久保さんは「福岡市で暮らす祖父母を思い出し、お年寄りを敬う気持ちが強くなった」と話した。

 次回の訪問は来年1月21日。2年生たちが活動を引き継ぐ。 (古長寛人)

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