フランス人デザイナー、久留米絣でバッグ制作 広川町で生産工程学ぶ

西日本新聞 筑後版 丹村 智子

 久留米絣(かすり)の可能性を広げようと、福岡県広川町の地域おこし協力隊が、フランス人デザイナーを招いてのバッグ制作に取り組んでいる。デザイナーは1カ月半、久留米絣の産地でもある同町に滞在し、生産工程や職人の創意工夫を学んだ。5、6日に、同町久泉の「Kibiru(きびる)」で、作品の展示発表を行う。

 デザイナーは、フランス出身で宮崎市在住のクレモンティーヌ・サンドネールさん(30)。フランスの洋裁学校で学んだ後、東京に留学し、卒業後はデザインの講師として東京や京都で教壇に立った。2016年に古い帯をリメークしたバッグブランドを立ち上げ、国内外で販売している。

 今回の滞在は、生地のデザイナーで地域おこし協力隊員の綿貫亜希さん(39)の活動の一環で、芸術家の目線を通じて、広川町と周辺地域の資源を国内外に発信するのが目的。宿泊や洋裁に必要な機材は町の施設を使い、交通費と材料費は綿貫さんの活動費から出している。

 サンドネールさんは、久留米絣を用いたボディバッグやバックパックを制作。柔らかい生地を生かし、ドレープを寄せてデザイン性を高めたり、表面をコーティングして耐久性を高めたりしている。「久留米絣は私にとって全てが新しい。簡素化された柄はグラフィックデザインのようだし、藍染めはスポーティーなデザインに合い、モダンな印象に仕上がる」と話した。滞在中は絣工房を見学して回り、紹介用ビデオを作るために撮影もした。

 5、6日は新たに制作したバッグ4点のほか、試作品も並べる。綿貫さんは「あえて古典的な柄を選んで、現代的なバッグに落とし込んでいる。これまでにない作品を見てもらいたい」と話す。両日とも午後1~6時。各日同3時から、サンドネールさんによる発表もある。Kibiru=0943(24)8281。 (丹村智子)

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