西陵高吹奏楽部がICTコンテスト最高賞 遠隔・無観客演奏をライブ配信

西日本新聞 長崎・佐世保版 古長 寛人

 学校の授業や行事に対する情報通信技術(ICT)を活用した取り組みなどを審査する日本教育情報化振興会の「ICT夢コンテスト2020」の文部科学大臣賞(最高賞)に、長崎県諫早市の西陵高吹奏楽部の活動をまとめた指導教諭の論文が選ばれた。同部は新型コロナウイルスの影響で活動が制限される中、無観客演奏会を配信するなどして練習の成果を披露した。

 応募総数は306件で、同部副顧問の藤田毅教諭(50)が手掛けた論文は「コロナ禍を乗り越えた吹奏楽部遠隔演奏と無観客演奏会ライブ配信」。

 遠隔演奏は、4~5月に自宅などで個別練習に励んだ部員たち一人一人の演奏を動画編集ソフトでまとめた。「コロナに負けるな」とメッセージを入れ、エンディングは部外の生徒たちも登場し、「サンキュー」の言葉とともに躍動して締めくくった。

 無観客演奏会は6月に同市の諫早文化会館で開催。取りやめとなった3月の定期演奏会で披露するはずだったポップスの「ヒットパレード」やマーチングショーなどを披露し、動画投稿サイトユーチューブ」で配信した。

 「休校で部活動ができない中、生徒のモチベーションや演奏技術、部の一体感の維持を目的に行った」と藤田教諭。

 約50人の部員を引っ張る2年の友納るい部長(17)は「3年の先輩たちが『今できることを頑張ろう』と励ましてくれたおかげで演奏することができた」と振り返る。

 一葉千縁副部長(17)は「画面越しに演奏が伝わるのか不安だったが『感動した』などのコメントももらえた。力になったし、報われた気持ちになった」、高月万奈美副部長(17)は「観客が見て、聴いてくれて、拍手してくれるありがたみに気付いた」と話す。遠隔演奏の動画は現在も同高のホームページで公開している。コンテストの表彰式は来年3月に東京で開かれる。

 (古長寛人)

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