被災地からの電話

西日本新聞 ふくおか都市圏版 本田 彩子

 先日、7月の熊本豪雨で被災した熊本県球磨村の男性が携帯に電話をくれた。球磨川沿いに建ち、2階部分まで浸水した自宅の改修工事が終わり、やっと家に戻れますという知らせだった▼私が被災地を取材したのは被災から約3週間後。すでに多くの記者が取材に入った後で「もう何度も同じ事を話したくない」と断られることも少なくなかった。男性も繰り返し取材を受けていたが「被害がなぜここまで広がったのか、記事で明らかにしてほしい」と、被災当時の状況を詳しく語ってくれた▼あれから約4カ月。男性は電話口で「家に帰れたので、早速新聞の購読を始めたい」とも。新聞を必要としてもらえてありがたいという気持ちと同時に、被災地の期待とニーズに長く向き合いたいと身が引き締まった。 (本田彩子)

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