兵士の日常生き生きと 行軍やバレー、空襲の映像公開

西日本新聞 社会面 後藤 潔貴

 太平洋戦争開戦の12月8日を前に、戦時中の映像や写真を収集している大分県宇佐市の市民団体「豊の国宇佐市塾」は5日、同市にあった宇佐海軍航空隊(宇佐空)で撮影された写真などを報道陣に公開した。レクリエーションを楽しむ若い兵士たちの表情を捉えた写真のほか、米軍機から撮影された空襲や米軍機墜落の瞬間の映像など、貴重な資料がそろっている。来年5月のイベントで一般公開する予定。

 写真は、岡山県出身で宇佐空の写真班員だった井手弘正さんが所有していたとみられる。千葉県の古物商を通じて5冊のアルバムを入手し、1940~44年ごろの宇佐空関連写真100枚以上が確認できた。

 写真には、ウサギ狩り行軍や、漁港で肩を組み笑顔でくつろぐ様子など、兵士たちの生き生きとした日常が記録されている。当時は国家総動員法などで撮影が禁止されており、軍関係の写真は資料的価値が高いという。分析に当たった塾生の藤原耕さん(47)は「戦争とは何だったかを考える材料になるのでは」と話した。

 映像は26本を公開。米国立公文書館から入手し、多くが日本各地を空襲する米軍機から撮影された。鹿児島県垂水市沖で日本の救難船などが銃撃されるシーンのほか、日本軍によって米軍機が撃墜される瞬間を捉えた珍しい映像も含まれている。

(後藤潔貴)

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