「博多バイパス」一部高架化検討 国道3号の渋滞緩和目指す

西日本新聞 一面 大坪 拓也

 国土交通省九州地方整備局や福岡市などでつくる「福岡県交通渋滞対策協議会」は、国道3号博多バイパス(同市東区)の一部区間と直通道路(計1・6キロ)について、高架化などによる車線拡張の検討を進めている。物流の大動脈の博多バイパスは、1日当たりの交通量が九州最多の約7万台(2018年度)で、福岡市の人口増や近くの福岡空港の旅客増も背景に渋滞が慢性化。20年度内に検討案の承認を目指し、承認されれば事業化に向け動きだす。

 検討案はバイパス南端の下臼井交差点付近(同市東区)-バイパス直前の空港口交差点付近(同市博多区)の区間(計1・6キロ)の8割以上を高架化。高架と地上で各4車線ずつ計8車線を確保し現状の6車線から拡張する。残りの区間も地上部分で8車線に広げる。1・6キロの区間は信号交差点が多く、渋滞要因になっており対象区間に選んだ。

 地上のみで拡張する場合は用地交渉が必要になることや、立体交差のトンネルの場合は近くの河川を避ける工事で費用が膨らむことを考慮し「高架が望ましい」との判断に至った。

 バイパスは総延長7・7キロの全6車線で、同市東区二又瀬から下原まで南北に貫く。1979年度に部分開通し2017年度に全線開通。九州自動車道の古賀インターチェンジから福岡空港や博多港、博多駅などへの移動や物流を支える。

 国の調査によると、18年度の交通量は10年度に比べ、約1・5倍増加。周辺で物流関連企業の集積も進み、大型車両の通行量も全国平均を超える。平日の通勤時間帯は最大で4・6キロの渋滞が発生し、周辺道路も混雑。当初の需要予測を上回る状況が続いている。

 協議会は渋滞対策を推進する官民の組織で、今年8月から検討案の詳細を詰めてきた。正式決定後、都市計画を所管する福岡市や、道路管理者の国交省が事業化の準備に入る。

 (大坪拓也)

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