【あな特・ご意見募集中】車の残価設定ローン、「もらい事故」で泣き寝入り

 自動車の購入時に3~5年後の残価(下取り価格)を設定し、それを差し引いた金額を分割払いする「残価設定型」のローンで自動車を購入した男性から、「こちらに全く非がない事故に巻き込まれ、残価が失われた」という憤まんやる方ない声が西日本新聞「あなたの特命取材班」に届いた。停車時に追突された事故だったが、相手方の補償額は修理代のみで、車は大幅に評価額が下がる「事故車」となってしまった。男性は「約70万円」と設定されていた残価分を失った。

 男性は6月、福岡市内で信号停車中、後方の乗用車から追突された。「車に雷が落ちたような衝撃だった」と振り返る。スライドドアなど後部が破損し「とても乗ることができる状態ではなかった」という。

 この車の価格は約260万円。男性は5年後に70万円前後を残価とするローンで購入。約130万円を頭金で支払い、60万円相当をローンで払っている最中だった。

 停車中だったため事故は「10:0」で相手方の責任。相手方の保険会社が提示したのは修理費用の約110万円。残価分が保険金に考慮されることはなかった。一方、男性が自動車販売会社に問い合わせたところ、残価が保証されるのは「無事故車」のみ。「70万円」は価値を失い、このまま乗り続けた先に、男性はローンと失った残価分をすべて支払うしか選択肢はない。

 ただ、修理をしても、今後故障しやすくなっている不安もあり、男性は修理を諦めた。自分の加入保険を使い、同じような残価クレジットで別の車を購入。保険金の一部を、事故に遭った車のローン残金の返済に回した。

 男性は自分の保険を使ったため、保険等級が悪化したという。これから3年間で総額約12万円に及ぶ保険料の増額は、自分で負担するしかない。「私が何か悪いことをしたのでしょうか。事故に巻き込まれた上に、将来得られる下取り価格を失い、保険料の支払いがのしかかってきた」。

 さらに、男性は追突の衝撃で足を負傷、職場復帰ができないでいる。

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 便利な「残価設定ローン」の落とし穴。みなさんは、どう思いますか。ご意見をお寄せ下さい。(クロスメディア報道部)

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