第3波なら…医療従事者ら病床懸念 北九州市の障害者施設で46人感染

 北九州市は8日、新たに47人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。うち46人が小倉南区の障害者施設「やまびこ学園」のスタッフや入所者で、市は大規模なクラスター(感染者集団)が発生したとみている。1日の感染確認数としては8月8日の33人を超えて過去最多。各地で感染が拡大する中、同市では最近、感染者数が一桁で推移していた。医療従事者からは「北九州でも感染が広がれば、病床が一気に足りなくなる可能性もある」と懸念する声が上がった。

 市によると、感染者のうちスタッフが20~70代の男女13人、入所者が30~70代の男女33人。職員3人が軽症で、残る43人は無症状という。

 市は、入所していた50代男性の感染を6日に確認した後、8日までに利用者と職員235人にPCR検査を実施し、46人以外は陰性だった。検査結果待ちの職員が残り2人いるほか、市は職員の家族など濃厚接触者計33人のPCR検査と感染経路の特定を進める。

 市や施設の運営法人によると、感染者は常に見守りが必要な重度の障害者が多い施設1階に集中し、2階の入所者や職員はすべて陰性だった。入所者は全員が相部屋で生活し、マスクの着用が難しい人もいた。入所者は原則施設内で療養しており、コロナ対策で面会も禁じていたといい、市担当者は「現時点で何が要因か一概には言えない」としている。

 戸畑けんわ病院などを運営する公益財団法人「健和会」(小倉北区)の塩塚啓史専務理事は「いつ北九州に第3波が訪れてもおかしくないが、医療現場の支援は足りないままだ。医療従事者の疲労感も相当にたまっており、現場が第3波に耐えられるか分からない」と不安を吐露する。

 北橋健治市長は「予断を許さない状況と認識しており、施設と連携して感染拡大を全力で防いでいく」とのコメントを出した。 (山下航、野間あり葉、岩谷瞬)

関連記事

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR