九州新幹線、来春減便へ 需要回復見通せず、JR九州

 JR九州が、来年春のダイヤ改正で九州新幹線の運転本数を削減する方針を固めたことが分かった。コロナ禍によるビジネス客や観光客の減少などで、需要が当面コロナ前の水準には戻らないと判断した。ダイヤ改正の概要は今月中旬にも発表する。

 九州新幹線は、山陽新幹線と直通運転する「みずほ」「さくら」や、九州内の「さくら」「つばめ」など現行ダイヤで1日121本運行。このうち利用客の少ない時間帯を中心に運行本数を見直すとみられる。

 JR九州は、2021年3月期の連結純損益が284億円の赤字に陥る見通し。既に福岡都市圏を中心とした在来線の運転本数も削減する方針を示している。新幹線も含めた減便で運行に必要な人員を減らし、収支改善を急ぐ。

 JR九州は、新型コロナの感染拡大に伴い、3月から九州新幹線の一時減便を実施。5月上旬には1日の定期運行本数を69本まで減らしたが、6月に通常ダイヤに戻している。

 足元では国の観光支援策「Go To トラベル」が実施されているものの、乗客数は博多―熊本間で10月が前年同月比57%、11月(速報値)も66%にとどまる。

 熊本―鹿児島中央間も10月が59%、11月(同)が71%と戻りが鈍い。

 4月から11月下旬までの座席数に対する乗客数の割合を示す乗車効率は、博多―熊本間が21%、熊本―鹿児島中央間が15%と低迷している。

 (古川剛光)

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