飲食店支援へ投資型クラウドファンディング 九州FG、第1弾は熊本で

西日本新聞 九州経済面 具志堅 聡

 九州フィナンシャルグループ(FG)=熊本市=などが出資する「グローカル・クラウドファンディング」が、投資型のクラウドファンディング(CF)事業に乗り出すことが分かった。第1弾は熊本市の商業施設に出店する飲食店の資金調達。出資者は食事券や割引などの特典を受けられ、売り上げに応じた分配金も得られる。九州の金融機関では初の試みという。

 来年4月開業予定のJR熊本駅前の複合商業施設「アミュプラザくまもと」に、ダイヤモンドブルーイング(熊本市)が出店する「ザ シーフード ビア ステーション」を支援する。クラフトビールや熊本県天草産の魚介料理が売りの飲食店だ。

 個人や法人から、一口3万円で出資を募る。約1300万円を目標に、グローカル社のサイトで10日から募集を始める。1人当たりの出資上限は30口。出資者は開店後5年間、会計が3%引きになる。1口につき2万円の食事券や、5千円相当のクラフトビールかビールのドリンクチケットも受け取れる。九州FG傘下の肥後銀行も別枠で融資する予定。

 グローカル社の担当者は「出資者が店のファンになることで長期的に応援ができる」と語る。出店者側はCFの特典や口コミで来客数の増加などが見込め、事業計画を立てやすくなる利点があるという。

 分配金は飲食店の売り上げに応じて変動し、事業計画では5年後に出資金に4・9%(源泉徴収後)上乗せして投資家に戻すことを目指す。ただ、事業の進み具合によっては出資金や分配金が減るリスクがある。

 グローカル社は今年1月、九州電力や投資型CFのノウハウがあるミュージックセキュリティーズ(東京)などが設立。熊本豪雨で被災した企業の支援などを手掛けており、今後は九州各地で投資型CFを中心に行う方針。

 (具志堅聡)

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