「日曜市」で地域に笑顔を…加工品販売や食事の場を提供 宮若市

 「みんなが笑顔になれるイベントを」と、福岡県宮若市黒丸(くろまる)地区で地域おこしに取り組む女性グループが、黒丸公民館そばで月に1度の日曜市「黒丸笑店(しょうてん)」を営んでいる。3度目となる日曜市は13日午前10時から。山裾の土地で栽培するハーブや野菜を生かした加工品や地元産米の販売、ピザの窯焼きや竹灯籠づくりなど、買い物や食事、体験の場を提供する。

 女性グループは、代表の安永智子さん(62)と安永かおりさん(54)、岩崎理香さん(53)、吉田美抄子(みさこ)さん(51)の4人が立ち上げた「清水(きよみず)菜園」。45世帯、100人余りが暮らす地区をもり立て、毎年末に地元の古刹(こさつ)、清水寺で竹灯籠イベントなどを手掛ける「黒丸むらおこしの会」の一員でもある。

 高齢化や担い手不足、シカやイノシシによる食害で荒れた田畑や竹林を再生し、「自然の一つ一つを慈しみたい」と「一木一草」をもじって「一竹一草」をモットーに食の恵みを育む。農薬や化学肥料に頼らず、竹炭を混ぜた畑で収穫したバジルを、岩崎さんが中心となって生産者が加工、販売する「6次産業化」商品とし、パスタなどのソースと炭酸水などで味わえるシロップを市内の農産物直売所などで販売している。

 次のステップとして10月から毎月第2日曜に取り組むのが「黒丸笑店」だ。4人のうち唯一、黒丸地区で生まれ育ったかおりさんが自宅敷地を開放し、店主を務める。「産物や地区のことを知ってもらいたい。お年寄りにも家から出てきてもらい、昔の話を聞いたり、しゃべったりする交流の場にもなれば」とかおりさん。

 販売する20~30食の弁当や汁物は70代女性2人が手作り。13日の市には90代女性が新たに梅干しを出品し、別の90代女性が先々の出品を目指してユリの栽培を始めたという。かおりさんは「お年寄りが意欲を持ち、頑張ろうとする姿は私たちの刺激になる」と話す。

 今回は午後3時ごろまでフリーマーケットや野草茶、ハーブティーの販売も。結婚を機に移り住んだ智子さんは「黒丸から外に出た人が帰って来たくなるような魅力あるふるさとになることを目指し、笑店を居心地のいい場所にしたい」と意気込む。 (安部裕視)

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