バイデン氏の勝利確定 選挙人投票で過半数獲得、米大統領選

 【ワシントン田中伸幸】米国の次期正副大統領を選出する選挙人(538人)による投票が14日、全米50州と首都ワシントンで行われ、民主党のバイデン前副大統領が当選に必要な選挙人の過半数(270人)を上回る306人を獲得し、勝利が事実上確定した。共和党のトランプ大統領は232人だった。トランプ氏は敗北を認めず、今後も選挙の不正を訴え続ける方針だが、逆転する手段はほぼついえた形だ。

 バイデン氏は14日、選挙人投票を受けて国民向けに演説し「明確な勝利だ」と改めて勝利を宣言。選挙結果を争う構えを崩さないトランプ氏を「国民の意思の尊重を拒んでいる」と厳しく批判した上で、敗北を認めるよう求めた。

 選挙人投票の正式な集計は来年1月6日に連邦議会上下両院が合同で実施する。バイデン氏とハリス上院議員がそれぞれ正副大統領に正式に認定され、同20日に就任する予定だ。

 大統領選は各州に割り当てられた選挙人の過半数獲得を争う。有権者は正副大統領候補に投票するが、形式上は「選挙人」による間接選挙となる。選挙人は原則、有権者の一般投票で勝利した候補に投票する。

 通常なら選挙人投票は形式的な手続きにすぎないが、トランプ氏が敗北を受け入れないため注目された。過去の大統領選では一般投票の結果に従わず、他候補に投票する「不誠実な選挙人」が出たこともあったが、今回はいなかった。

 大統領選の集計作業で「大規模な不正」が仕組まれたとして展開してきたトランプ陣営の法廷闘争は敗訴が相次ぐ。トランプ氏は11月下旬、選挙人投票で負けた場合はホワイトハウスを去るかと問う記者団に「そうするつもりだ」と述べたが、13日の米メディアFOXニュースのインタビューでは「選出手続きは終わっていない」と主張。連邦議会での集計でトランプ氏側が異議を申し立てる可能性が指摘される。ただ、下院は民主党が過半数を維持しており、実現性は低い。

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