青井阿蘇神社の記念館着工 設計は隈研吾氏、22年3月完成予定

 7月豪雨で被災した青井阿蘇神社(熊本県人吉市)の複合施設「青井の杜(もり)国宝記念館(仮称)」が15日、着工した。東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場を手がけた建築家の隈研吾氏が設計。同神社のかやぶき屋根をイメージした木造建築で、関係者は「復興の象徴にしたい」と期待している。

 青井阿蘇神社は2008年、本殿など5棟が国宝に指定された。神社は指定10周年を機に参集殿を建て替え、社務所やギャラリーを兼ねた施設にしようと計画。当初は今年8月に着工する予定だったが、豪雨災害の影響で延期していた。

 建物は木造2階建てで延べ床面積約900平方メートル。神社のかやぶき屋根に合わせた急勾配の屋根が特徴。主に地元産の杉を使用し、市房山(水上村)中腹で育った樹齢約千年の「市房杉」も一部に使う。ギャラリーには豪雨で水没してさび付き、全国から集まった募金で修復中の刀剣77本などを展示する。完成予定は22年3月。

 境内で行われた式典には隈氏も参列し、初めて神社を訪れた時にかやぶき屋根の美しさに圧倒されたエピソードを紹介。自然を破壊する建築から、自然に基づいた設計への転換が求められているとして「従来の建築になかった、自然の美しさを生かした世界に誇れる建物に仕上げたい」と語った。

 (中村太郎)

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