看板特急「有明」 54年の歴史に幕

西日本新聞 社会面 中原 岳

 ダイヤ改正で全廃される「有明」は九州を代表する列車だった。高度経済成長期、九州内だけを走る初の特急として登場。国鉄の民営化後、JRが全国で初めて製造した特急用新型車両を導入したのも「有明」だった。鉄道史に輝かしい歴史を刻んできた名列車も、九州新幹線の開業など時代の変化には逆らえず、半世紀超の歴史に幕を下ろす。

 1967年10月、鹿児島線門司港-西鹿児島(現鹿児島中央)間で運行を始め、有明海にちなむ名前は公募で決まった。当初は1日1往復だったが、75年の山陽新幹線博多開業で10往復に増発。5年後には当時の国鉄最多の18往復を数えた。JR発足翌年の88年には、新型の783系が導入された。

 転機は92年。博多-西鹿児島間の特急は「つばめ」に改称。「有明」は福岡県と熊本県を結ぶ補完的な位置付けになったが、「つばめ」の通過駅にも停車し、通勤や通学にも便利な「地元密着型」の特急として生き残った。

 2011年の九州新幹線全線開業で大幅に減便され、通勤通学時間帯や新幹線が走れない早朝と深夜に限り、上下7本の運行になった。18年には熊本県内から撤退し、大牟田午前6時43分発博多行きの1本が残っていた。 (中原岳)

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