鉄道減便、繰り上げ 来春のダイヤ改正 今後の影響を懸念する声も

 都市間輸送を担う新幹線や特急の減便、終電時刻の繰り上げ-。新型コロナウイルス感染拡大による利用減や市民生活の変化に伴い、JR九州や西日本鉄道が18日発表した来春からのダイヤ改正に、利用客や関係者から困惑や今後の影響を懸念する声が聞かれた。

 九州新幹線の今年11月の博多-熊本間の利用は前年比35%減。同区間を運行する「つばめ」「さくら」は平日14本、土休日15本の運転を取りやめる。福岡県久留米市の高校教諭坂沢茂樹さん(53)は久留米駅から福岡市に通勤。台風などで在来線が運休した際、新幹線を使うことがあり「災害時の頼みの綱。不便にならなければいいが」と心配する。

 「かもめ」(博多-長崎)や「ソニック」(博多-大分)など特急も減便。年に数回旅行などで利用する長崎市の一瀬英之さん(32)は「コロナ禍で利用者も少なくなり、本数が減るのは仕方がない」と話す。2022年秋には武雄温泉-長崎間で九州新幹線西九州(長崎)ルートが暫定開業の予定で、将来的にはさらなる減便も予想される。長崎県で生まれ、地元での就職を考えている福岡市在住の専門学校生(19)は「これ以上は減らしてほしくない」と訴える。

 鹿児島中央-指宿間を結ぶ「指宿のたまて箱」は臨時列車となる。鹿児島県指宿市観光協会の広森一仁事務局長(52)は「外国人客の利用が圧倒的に多く、コロナの影響が大きかった。観光資源としてどう生かせるかを考えたい」と話す。

 新しい生活様式の浸透で深夜帯の利用客が減り、各地の終電時刻が繰り上がる。九州一の歓楽街・中洲のクラブに勤める椎葉みさきさん(47)は「飲食業界にとって多少は痛手。でも終電を諦める人が増え、タクシーの売り上げ増につながったらいい」と前を向く。

 今回のJR改正で特急「有明」の運行が終了。福岡県大牟田市の市職員、川地伸一さん(57)は「なじみ深い特急がなくなるのはやはり寂しいですね」と惜しんだ。(立山和久、片岡寛、井崎圭、玉置采也加、松永圭造ウィリアム)

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