「最高のプレゼント」北九州市立高が4位 ゼロから強豪築いた荻原監督

 京都市で20日にあった全国高校駅伝の女子で、福岡県代表の北九州市立高が10回目の出場で過去最高の4位に輝いた。何もない状態から全国レベルに育て上げた荻原知紀監督(59)は「奇跡が起きた」と選手たちと喜びを分かち合った。

 レースは1区の酒井美玖選手(3年)がスタート直後から飛び出し、区間賞を獲得。3区までトップを走り、同校過去最高のタイムの1時間8分8秒でゴールした。今年はコロナ禍の影響で福岡県予選もトラックレースで争われた。荻原監督は「今年初めての駅伝。笑顔でたすきをつないでくれた」と生き生きと走った選手たちを見つめた。

 北九州市出身で高校では長距離専門の指導者がおらず、満足いく結果が出せなかった。指導者として夢をかなえようと、福岡教育大を卒業後に引退。1996年に北九州市立高(当時戸畑商高)へ着任し、翌年には駅伝チームをつくった。

 中学から強い選手の勧誘は難しく、一から選手を育てた。県外の強豪校と練習で競わせるため、選手を乗せて移動を繰り返した愛車の走行距離は約15年で44万キロにもなる。

 指示がほぼできないレース中に監督と同じ判断ができるように対話も重ね、信頼関係も築いた。大会前日に59歳になった荻原監督は「最高のプレゼントをもらいましたよ」と目を細めた。23年の指導が報われた。

(笠原和香子)

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