防衛大いじめ訴訟、国が上告断念 福岡の元学生逆転勝訴確定へ

 防衛大学校(神奈川県横須賀市)で上級生らから繰り返し暴行やいじめを受けたとして、福岡県の元学生の20代男性が防衛大を設置する国に損害賠償を求めた訴訟で、国側は23日、国の責任を認め約268万円の支払いを命じた9日の福岡高裁判決を受け入れ、上告しない方針を明らかにした。高裁判決は24日午前0時に確定した。

 防衛大は「判決を重く受け止め、二度と同様の事案が発生しないよう再発防止に努める」とし、男性は「安心した。防衛大には体質改善を約束してほしい。変わらないことには今までの苦労も報われない」とのコメントを出した。

 高裁判決は国の責任を認めなかった昨年10月の一審福岡地裁判決を変更。「元学生に対する暴力や精神的苦痛を与える行為の予見は可能だった」と述べ、国や防衛大の教官は安全配慮義務に違反した、と指摘した。 (森亮輔)

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