コロナ感染再拡大 見えぬ収束、心にも負担 あな特通信員アンケート

 新型コロナウイルスに関する「あな特通信員」へのアンケートには2千人超から声が寄せられた。コロナ禍の収束がまったく見えない中で、経済的にも心理的にも負担が重くなっている現状が浮き彫りになった。

 「こんなはずじゃなかった、と思うことばかり」。福岡県糸島市の会社員の女性(33)は今春の緊急事態宣言中に出産した。「赤ちゃんがコロナになったら、と考えるだけで外に出られない。金銭的にも厳しい。仕事に復帰したいがコロナが怖くて子どもを預けられない」と打ち明けた。

 アンケートで最も評価する声が多かった政府の施策は10万円の特別定額給付金。収入減に苦しむ人が多いことの裏返しとも言える。

 福岡市のバス運転手の男性(41)は「ボーナスも給料もカットで辞める社員が増えてつらい。皆さんの役に立つ仕事なのに」。福岡県福智町のパートの女性(21)も「小さい子がいるのにクリスマスケーキも買えない。情けない」。感染予防も家計を圧迫しており、同市の会社員の男性(60)は「マスクとアルコール消毒液の費用がかさむ。会社で最初の感染者になってはいけない。重圧が半端ない」と答えた。心も疲れる。

 外国人入国制限や緊急事態宣言などの強いメッセージを支持する人の多さに、感染への不安がにじむ。商業施設で働く長崎県時津町の女性(40)は「ビルが『マスク着用のお願い』とややあいまいな表現をしているので未着用の客を断れない」。一方、東京都の自営業の女性(67)は「マスクはしたくない。でも世の中が許さず息苦しい」と不満を募らせる。施策で最も評価が少なかったのは国民へのマスク配布。経済活性化のために政府が実施した一連の「Go To」キャンペーンへの評価は低めだ。

 医療従事者からは最前線の現場の苦労が相次ぎ寄せられた。福岡県筑紫野市の医療関係の男性(40)は「一般患者を満足に受け入れられないままコロナの患者対応で全員疲弊している」と言う。福岡市の看護師の女性(33)は「夏に職場でクラスターが発生し、院内でコロナ差別があった。また発生したら看護師のせいにされるかも」と懸念する。

 アンケートでは、コロナ禍で前向きになれたことも尋ねた。福岡県久留米市の主婦(60)は「亭主関白だった夫が家事をするようになった」。長崎県波佐見町の自営業の男性(38)は「直接会うことが難しくなり、他人を気遣う人が増えたと感じる」と答えた。 (竹次稔、福間慎一)

 ※「困っていること」「前向きになれたこと」についての130人超の意見はこちらから読むことができます

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