腹立たしい「逃げ得」

西日本新聞 社会面 辻 教

 先日、ガソリンスタンドでマイカーに給油していると、ベテラン店員が話し掛けてきた。「助手席側の後部ドアに傷がありますよ」。身に覚えはなかったが、見ると縦横数ミリの傷が。傷の位置や形状から、駐車中に隣の車のドアが開いた際、当てられた傷に間違いないようだった。

 塗装が剥げてへこんでいる。当て逃げした車が見つからなければ、修理代は自腹。警察に電話すると「現場の駐車場に戻って、そこから110番してください」。だが、その現場が分からない。応対した警察官の話では、事故直後なら駐車場の防犯カメラなどで特定される場合もある。だが、被害に気付かず現場を離れるなど時間がたった後は、特定は難しいとか。

 警察への届け出は諦めた。恐らく、小さな傷なのでばれないと走り去ったのだろう。だが、当て逃げは道路交通法の違反行為だ。「逃げ得」が許されている現状は、やはり腹立たしい。 (辻教)

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