「少女像」設置4年…固定化懸念 釜山市が「違法状態」放置

 【釜山・金田達依】従軍慰安婦に関する2015年12月の日韓合意に反発する韓国・釜山市の市民団体が16年12月に日本総領事館近くに設置した慰安婦問題を象徴する少女像は、4年を経て「固定化」の懸念が強まっている。韓国政府は、設置に必要な道路占有料を無償化する市条例は違法として再検討を求めたが、市は問題を放置している。

 市議会は19年9月、道路を違法占有していた像を合法化する条例を成立させた。20年6月には設置者の市民団体に課される道路占有料(年間約7万6千円)を免除する条例案も可決。釜山市東区は翌7月、設置者に使用許可を出した。

 地元紙の釜山日報などによると、韓国国土交通省は7月、道路占有料を減免する条例は道路法に違反すると指摘し、市に再検討を求めた。しかし市は「地方自治法に基づく条例」と反論して再検討を拒否している。日本外交筋は「市条例は像を公的に固定化する内容で、両国関係にプラスにならない」と不快感を示す。

 像に対する地元市民の関心は高いとは言えない。30代の女性会社員は「日頃意識することはない。コロナの影響の方が気になる」と話す。

 日韓合意ではソウルの日本大使館前の少女像について、韓国政府が「適切に解決されるよう努力する」としたが、撤去されていない。今年9月にはドイツのベルリン中心部に韓国系市民団体が像を設置し、日本大使館が撤去を求めている。

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