佐世保から高校バスケの頂点に チームを2連覇に導いた司令塔

【ひと】愛知・桜花学園主将の江村優有(えむら・ゆうあ)さん

 身長160センチの小柄な主将が宙を舞った。司令塔として2連覇に貢献。「足りないところばかりだったのに胴上げしてくれて…感謝しかありません」と試合直後に涙を流した顔から笑みがこぼれた。

 コート上の厳しい顔つきと違い、ベンチでは笑顔で仲間を鼓舞。自らの名前から「自分に厳しく、周りに優しくあれと心掛けている」。春先に高校の大先輩で元日本代表主将の大神雄子さんからオンラインで「常に上機嫌でいること」とリーダーの心構えを学び、笑顔を意識した。

 「雰囲気が悪いときこそみんなの士気を上げるのがキャプテン。どんなことでも前向きに捉えるようにした」。コロナ禍で活動自粛となった4~6月に他の寮生が帰省しても、母国ナイジェリアに帰れない留学生選手を気遣って寮に残ることを決断。生活をサポートし、全国総体が中止となっても全国選手権の開催を信じて励まし続けた。

 長崎県佐世保市出身。3歳から競技を始め、小中学生の時は父が指導する男女混合のクラブチームでプレー。「小学校の時は男子と1対1の練習をして個人技を磨いた」。中学3年生になる直前に都道府県選抜チームで争われた全国大会の決勝では、敗れたものの39得点を挙げた。強豪の桜花学園高でも1年からスタメン。今大会は準々決勝、準決勝と30点以上を挙げた。

 来春、早大に進学予定で「日本代表に入りたい。ゲームメークだけでなく一番厳しく守れる選手にもなる」。趣味は温泉巡りで大分・別府が大のお気に入り。18歳。

 (末継智章)

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