ウィズコロナの博多どんたくは

西日本新聞 社会面 手嶋 秀剛

 支局に春から張ったままのポスターがある。「祝(いお)うた!!博多どんたく」。開催日は2020年5月3、4日。新型コロナの感染拡大で見送られた祭りの“幻のポスター”だ。今年の博多どんたくはパレード中止が決まった後、伝統行事の博多松囃子(まつばやし)だけは実施方針を貫いて、開幕ぎりぎりまで準備をしていた。

 残念ながら断念はしたが、例年と同様に祭り前の神事は行った。「コロナが終息したら、すぐにやれるごと」と松囃子振興会長。この春、国の重要無形民俗文化財に指定された松囃子は、秋にようやく祝賀会を開くことができた。

 その宴で振興会長は「来年はできるごと、知恵ば絞りまっしょう」と呼び掛けた。明治初期、「華美な浪費」と県から禁止令を出された松囃子。「紀元節を祝う」との名目を仕立て、祭りを復活させた。ウィズコロナの博多どんたくにも、手だてはあると思う。それまでポスターはそのままにしておこう。 (手嶋秀剛)

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