大震災10年、障害者避難に不安

西日本新聞 社会面 三宅 大介

 木曜朝刊の福祉面に今年も、障害がある人たちの避難の現状を数多く書いた。高齢者や障害者向けのバリアフリーが整った福祉避難所は少なく、障害の程度が重ければ移動も簡単ではない。水害や地震が毎年どこかで発生し、災害が人ごとではない今、万一の場合の不安材料を少しでも減らすことが当事者の安心につながると信じるからだ。

 何とか自宅で乗り切ろうと工夫する家族。日頃から関わる医療や福祉の支援者ネットワークで対策を模索する協議会。親のSOSに応じ、近所の有志を募って避難計画を作り始めた自治会…。自助、共助の取り組みが進むなか、気になるのは福祉避難所の確保など公助の動きが鈍いこと。防災と福祉の担当部局が分かれた自治体が多いからか、スピードが感じられない。

 障害者の死亡率は、住民全体のそれの約2倍-。こうしたデータが明らかとなった、東日本大震災から来年で丸10年になる。 (三宅大介)

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