運上弘菜 胆力でセンター張った「博多の白い恋人」【HKT2020光った10人】

西日本新聞 古川 泰裕

 2020年もさまざまな方面で活躍を見せたHKT48のメンバーたち。その全てが称賛に値するもので、優劣などは到底つけられない。だが、それでもあえて、この特別な1年、特に「光った10人」をフォーカスし、あれこれ書いてみたい。年末年始のお忙しい時期でしょうが、特命担当記者にお付き合いください。 (古川泰裕)

 「なっぴ」の愛称で親しまれる4期生の運上弘菜(22)。4月にリリースした13thシングル「3-2」の単独センターに抜てきされた。どちらかと言えば明るいアイドルソングを歌うことが多かったHKTだが、「3-2」は男女の三角関係を描く、切なさを漂わせる曲。これまでの表題曲とはがらりと変わった表情を見せる16人の先頭に、運上は立った。

 人見知りで引っ込み思案だが、はるばる北海道からやってきた道産子娘には胆力がある。コツコツ努力を積み重ね、劇場公演から人気をつかんだ。「ぽっと出」や「ゴリ押し」などという指摘が当たらないことは、ファンなら知っていることだろう。

 同作はオリコンチャートで2週にわたり1位を獲得した。HKTとしては初めての快挙だった。彼女だけで達成したことではないが、圧倒的な透明感を誇るセンターのビジュアルが新たな風を吹かせたことは間違いない。

 だが、新型コロナウイルス禍の影響で、「3-2」をステージで披露できる機会は限られた。初めて直接ファンの前で披露できたのは新劇場オープンの11月2日。「やっと披露できた」と運上は声を震わせた。真っ白な肌を赤く染めながら、しっかりと大役を担った1年だった。

 9周年記念公演(11月26日)でも、真っ白な衣装でソロ曲「彼女」を披露した運上。「博多の白い恋人」そのものだった。このフレーズ、そもそもはセンターに抜てきされた時、エールを送る記事の最後を締めようとして、とっさに頭に浮かんだものだった。今年、5本の指に入れてもいい仕事だったと自画自賛している。

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