坂口理子 かゆいところに気が付く、最年長の気遣い【HKT2020光った10人】

西日本新聞 古川 泰裕

 数多くの新たな分野への挑戦を重ねた2020年のHKT48。挑戦にはグループを支えるための安定感が欠かせないが、2期生・坂口理子(26)の存在は、そうした状況で際立っていた。

 7月5日、歌に特化した配信限定ライブ「THE LIVE」の初日に挑むメンバーの中に、はつらつと歌うグループ最年長の姿があった。「あなたがいてくれたら」を歌い上げ、涙ぐみながらこう話した。「少人数でのスタートにはなったけど、ここにいないメンバーもファンの皆さんも、スタッフさんもHKTファミリー。こうした新しい活動ができることに感謝しながら、また頑張っていけたら」。出演できなかったメンバーとそのファンを同時にフォローするような気遣いがうれしかった。

 新劇場で始まった、メンバーをくじ引きで7色に分ける「博多なないろ」公演でも「チームイエロー」メンバーとして初日に出演。「本当はチーム公演をやりたいという気持ちはある」と語る一方で「くじ引きで決めたメンバーでやると決まり、一からみんなでつくった。昔から応援してくれている人も、ちょっと行ってみようかなっていう気持ちになってくれれば」と来場を呼び掛けた。かゆいところにも、気が付かなかった場所にも手が届く、安定感抜群のコメント力は、一年を通じてグループの感性を言葉にして伝え続けた。

 安定感だけでなく、超個性派集団・2期生の一員として、はじけるときはとことんはじける。26歳は女性アイドルとして確かに若くないかもしれないが、昨今は男性アイドルに限らず“寿命”も高齢化していく傾向にある。福岡ソフトバンクホークスの応援番組MCなど、グループを代表する「スポークスマン」としての役割は多岐にわたり、それは今後も確実に必要とされるものだ。勝手な一ファンとしての願いではあるが、目に見えないものも含め多大な功績を残した彼女だからこそ、明確で分かりやすい「次」があってほしい。巣立ちを考えるのは、それを見つけた後でも十分遅くないはずだ。 (古川泰裕)

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