人混み避け実家に山に…静かな正月  Uターンでも乗客まばらな博多駅

西日本新聞 古川 剛光 木村 知寛 泉 修平

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中で迎えた今年の正月、例年なら帰省客らでにぎわう九州各地の神社や観光地の風景は一変。市民は感染対策に気を使って外出を控え、観光関係者らはまばらな人出に困惑を隠さなかった。

 年末年始の連休最終日となった3日、新幹線のUターンがピークになると見込まれていたが、JR博多駅では目立った混雑はなく、乗客の姿はまばらだった。

 福岡市内で1人暮らしをする姉(92)の元を訪れた大阪府の古賀忠久さん(82)は「姉が寂しくないように福岡に来たが、買い物以外は外出しなかった」、妻と娘2人と福岡県田川市と佐賀県唐津市に帰省した名古屋市の会社員の40代男性も「初詣に行ったぐらいで、あとは実家で静かに過ごした」と振り返り、帰路に就いた。

 JR西日本によると、山陽新幹線の博多発東京行き自由席乗車率は午前の「のぞみ12号」が20%、午後の「のぞみ38号」が60%で、ピーク時には100%を超えることもある例年に比べると空席が目立った。

 福岡市早良区の薬剤師の女性(35)は法事を兼ねて家族4人で山口県の実家に。公共交通機関は使わず、自家用車を利用。親戚が集まった食事会は部屋を分けたほか、ホテルに宿泊するなど感染対策を徹底した。「福岡は感染者が多く、周りの目が気になった。初詣など人が集まりやすい場所を避け、山など自然の中で遊んだ」と話した。

 福岡市内の百貨店の初売りを訪れた北九州市八幡西区の公務員の女性(32)は、「できるだけ人混みを避けながら買い物した。もしものことがあってはならないと分かってはいたけど…」と複雑な表情を浮かべていた。 (古川剛光、木村知寛、泉修平)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ