がん患者支援者、福岡県が養成へ 元患者ら研修 精神面寄り添う

西日本新聞 社会面 華山 哲幸

 福岡県は2021年度から、悩み相談などでがん患者を精神面で支える「ピアサポーター」の養成に乗り出す方針を固めた。がん患者は医師や家族に打ち明けにくい不安を抱えることも少なくない。県は研修会などの実施で相談スキルを備えた人材を増やし、ピアサポーターの体制を整備する考えだ。

 ピアとは英語で「仲間」や「同じ立場」を意味する。がん経験者やその家族がピアサポーターとなり、自身の体験を踏まえて患者の悩みを共有。がんの治療や社会復帰の際に不安を和らげる役割が期待されている。医療技術の進歩で生存率が向上し、精神的ケアを担う重要性も増している。

 国も普及推進を掲げており、県は国が策定したプログラムを参考に、養成講座やグループワークを実施。がんの基本的な知識に加え、患者の話を傾聴する技術などを習得してもらう。

 県内ではこれまで、民間団体や医療機関が連携して養成に取り組み、がん診療の拠点病院で運営されるサロンなどで活動してきた。ただサポーターの活動は地域に偏りもあり、県が養成に乗り出すことで、県内全域に患者やその家族を支える体制が広がると期待されている。

 がん治療に伴う外見変化の苦痛を軽減する「アピアランスケア」として、副作用で髪が抜けた人のための医療用ウィッグや、乳がんで乳房を摘出した人が使う胸部補正具などの購入費用の助成も21年度から始める方針だ。 (華山哲幸)

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