2021年本社の主な事業 特別展「奈良 中宮寺の国宝」 ほか

西日本新聞

 西日本新聞社は、美術や芸術、スポーツなどの文化振興を通して地域が元気になることを目指し、今年も多彩な主催事業を展開します。

 日本仏像彫刻の最高峰の一つである国宝「菩薩半跏思惟(ぼさつはんかしゆい)像(ぞう)」を九州で初めて公開する特別展「奈良 中宮寺の国宝」が、九州国立博物館(福岡県太宰府市)で1月に開幕。7月には同博物館で皇室ゆかりの名宝を展示する特別展「皇室の名宝 -皇室と九州をむすぶ美-」を開催します。

 この他、北九州芸術劇場(北九州市小倉北区)で3月に舞台「市川海老蔵 古典への誘(いざな)い」を行うなど、楽しく元気になれるイベントがめじろ押しです。ご期待ください。

■飛鳥仏教芸術の最高峰 特別展「奈良 中宮寺の国宝」
 1月26日(火)-3月21日(日) 九州国立博物館

 奈良・斑鳩の地に創建された聖徳太子ゆかりの寺、中宮寺。この古刹(こさつ)に伝わる至宝を一挙公開する特別展「奈良 中宮寺の国宝」を、九州国立博物館で開催する。新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年2月以来全ての特別展を中止・延期せざるを得なかった同館待望の展覧会だ。

 創建当時の伽藍(がらん)の様子や、紡がれてきた歴史、聖徳太子との深いつながりを示すとともに、度重なる災厄を経て守り継がれてきた国宝「天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)」など89件を展示する。

 展示品の目玉は、九州初公開となる中宮寺の本尊で国宝の「菩薩半跏思惟像」。世界三大微笑の一つに数えられ、飛鳥時代の仏教芸術の最高峰とされる。展示法も工夫し、このすぐれた彫刻を全方向から鑑賞できる。ガンダーラから中国、朝鮮半島などアジア各地に伝わる半跏思惟像も一堂に展示し、造形のルーツをたどる。

■古今東西珠玉の“時代絵巻” 特別展「皇室の名宝」 -皇室と九州をむすぶ美-
 7月20日(火)-8月29日(日) 九州国立博物館

 宮内庁三の丸尚蔵館の貴重なコレクションを九州で初めてまとめて公開する。同館は1989年、皇室に代々受け継がれてきた美術品類が国に寄贈されたことを機に皇居東御苑に開館。約9800点に上る収蔵品は、古代から近現代まで幅広い時代に及び、制作地も日本だけでなく中国や欧州など極めて多彩だ。

 それらは江戸時代以来、御所に伝来する「御在来品」をはじめ、明治以降に宮家、旧大名家、尊王家、志士などから献上された品々▽近代化以降、国内外の博覧会に出展された品▽明治宮殿建設に伴い全国の名工たちが制作し皇室が買い上げてきた調度品-からなる。

 本展では時代を超えて皇室が守り伝えてきた名品、九州ゆかりの作品などに加え、皇室による美術工芸、文化の保護・奨励についても紹介する。

■ミイラ 「永遠の命」を求めて
 4月10日(土)-6月27日(日) 福岡市博物館

 自然にミイラとなったものから人工的に作られたミイラまで、エジプトをはじめ、南米、欧州、オセアニア、日本と世界各地から総数43体が一堂に会する今までにない展覧会。

 誰が、なぜ、どのような過程を経てミイラとなったのか、長らく単に好奇の対象だったミイラを学術的に分析。最新科学によって明らかになったその実像、学術的な価値、そして人類が持つ多様な死生観や文化の違いを紹介しながら、ミイラの謎に迫る。

■市川海老蔵 古典への誘い 「知らざあ言ってきかせやしょう…」
 3月20日(土・祝) 北九州芸術劇場

 歌舞伎俳優市川海老蔵が2012年に「伝統芸能を分かりやすく、多角的に味わっていただきたい」と企画した「古典への誘い」を北九州市で上演。

 演目は、河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)作「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」他で、主人公の弁天小僧菊之助を5年ぶりに海老蔵が演じる。

 「知らざあ言ってきかせやしょう…」。若い娘に化けた菊之助が、正体を現した際に発するせりふは歌舞伎の名せりふの一つ。

■高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの
 4月29日(木・祝)-7月18日(日) 福岡市美術館

 日本のアニメーション史上、新たな表現の可能性を切り開き多くのアニメーターに影響を与えた高畑勲。本展では「火垂るの墓」「かぐや姫の物語」などを手掛けた高畑演出の「こだわり」を、制作ノートや絵コンテ、原画、セル画、映像などで紹介します。

 その「こだわり」がどのように日本のアニメーションを進化させ、他の作品に影響していったのか。未公開資料も紹介しながら、その豊かな作品世界の秘密に迫ります。

■キングダム展 -信- 作品の迫力と感動体感
 8月3日(火)-9月26日(日) 福岡市美術館

 春秋戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍を夢見る少年・信(しん)と、中華統一を目指す若き王・〓政(えいせい)の成長と活躍を描いた大人気漫画「キングダム」の過去最大規模の展覧会。佐賀県基山町出身の作者・原泰久氏直筆の原画や、本展のために描き下ろされたイラストを多数展示。作品が持つ迫力と感動を体感できる。

 ※〓は亡の下に口、下に「月」「女」「迅のツクリ」を横に並べる

■ミュージカル「コーラスライン」 劇団四季の「原点」
 1月30日(土)-2月11日(木・祝) キャナルシティ劇場

 ステージには1本の白線が引かれただけ。コーラスラインと呼ばれるこの線に並んで、ダンサーたちがユニークなオーディションに挑む。ミュージカル「コーラスライン」は、ショービジネスにかける若者たちの熱い祈りと人生にスポットを当てた群像劇だ。

 1976年のトニー賞で最優秀作品賞をはじめ9部門を受賞。劇団四季では79年の初演以降、公演回数は2000回を超え「四季ミュージカルの原点」とも言える最も重要な作品の一つだ。

■御大典記念特別展「よみがえる正倉院宝物-再現模造にみる天平の技-」 えりすぐりの逸品公開
 4月20日(火)-6月13日(日) 九州国立博物館

 奈良・東大寺の正倉に伝えられる約9000件の正倉院宝物。天皇陛下の即位をはじめとする皇室の慶事を記念し、正倉院宝物の精巧な再現模造作品の数々を一堂に公開する。明治時代以降に製作された物から、えりすぐりの逸品を展示する。

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