九州最大級の観光農園で中山間地振興 佐賀・江北町に5日開園

西日本新聞 九州経済面 井崎 圭

 佐賀県江北町に、イチゴ狩りや花畑の鑑賞が楽しめる観光農園「花祭いちごの谷」が5日オープンする。一帯の水田3万平方メートルを転用し、イチゴ狩りを主とした観光農園では九州最大規模とみられる。運営会社は新たな観光拠点に育て、高齢化が進む中山間地の活性化につなげたい考えだ。

 開業するのは同町のイチゴ農家唐島晶悟さん(39)。土作りと低農薬にこだわった独自の農法を確立し、全国にファンを持つ。唐島さんは、過疎化が深刻な地元の花祭地区の現状を目の当たりにして、活性化の一助になる観光農園を思い立ったという。農産物を単純に販売するより、付加価値が付けやすく、収益が高められるとも考えた。

 昨年6月に運営会社を立ち上げ、農家十数戸から農地を借り受けた。「九州でも例がない規模」(佐賀県の担当者)という。

 目玉のイチゴ狩りのハウスは、佐賀県産の「さがほのか」「いちごさん」を栽培。収穫棚の間隔を空け、車椅子利用者も摘み取りやすいようにした。ハウスの周りにはブドウ園やトウモロコシ畑を作るほか、地元農家の農作物も販売。春は菜の花、夏はヒマワリを植え、年間を通して楽しめるようにする。

 長崎道多久インターチェンジに近く、福岡からの集客も想定。年間売上高は初年度で2千万円、4年目で1億円を目指す。唐島さんは「集落の空き家での民泊など楽しませるアイデアは多くある。里山のディズニーランドを目指すと同時に雇用も創出していきたい」と意気込む。(井崎圭)

佐賀県の天気予報

PR

佐賀 アクセスランキング

PR

注目のテーマ