季節限定天日で仕上げ 福岡・柳川の「おひさまいちじく」

西日本新聞 夕刊 佐藤 弘

 「九州の人からもらったんだけど、今年の分は、もうできたかって。全国から何人も電話してこられるんですよ」。加工を担当する浦広子さんがそう話すのは、福岡県柳川市産のイチジクを甘露煮にした上で、天日で仕上げたセミドライフルーツ「おひさまいちじく」だ。

 地元の農家が自家用にこしらえていたものを、20年ほど前、JA柳川の加工グループが引き取る形で商品化した。工程を聞くと、まあ、手間暇のかかること。

 収穫は夏だが、加工は北風が吹き始める10月下旬~11月から。冷凍保存していたイチジクをゆでて、グラニュー糖を加え、糖度を測りながらコトコト煮詰めていく。

 それから網の上に並べてお日さまと北風にさらして、程よい硬さになるまで、10日~2週間かけて乾燥させる。試しに機械乾燥してみたら、色合いが黒くなったり、表面だけ乾いたり。 結局「自然が一番」に落ち着いたという。

 程よい弾力と、程よい甘さ加減。プチプチする種の食感がまたよい。この上品な味わいはお茶請けに最高だ。

 こうした手作りの上、賞味期限は4カ月。だから季節限定商品になる。これを楽しみにしている皆さんの気持ちがよく分かった。

 (佐藤弘)

 ▼おひさまいちじく 1袋2~3個入り(60グラム)で430円(税込み)。JA柳川農産物直売所「ふれ愛の里」などで販売。季節限定商品につき、売り切れ御免。来季分の予約は経済企画課=0944(76)0042=へ。

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