コロナ禍の“孤育て”なくしたい 産前産後の母親を支援する福岡の女性

【ひと】コロナ禍で産前産後の母親を支援する豊福圭代さん

 コロナ禍で出産の立ち合いや面会も許されず、孤立を深める母親が増える中、福岡市で産前産後の母親を支援する個人事業「ディスティバス」を続ける。自宅を訪ね、悩みを聞く。料理や洗濯を代行し、時には赤ちゃんの世話を引き受けて母親に気晴らしの外出を促す。カウンセラー、家事代行、子守。一人で何役もこなしながら、母子と家族を丸ごと支えてきた。

 依頼を受けたら、母子や家族の状況を聞き取り、中長期的な支援計画を練る。場合によっては助産師や医師、理学療法士と連携することもある。求めは人によって、日によって、変わる。丁寧に話を聞き、表情を見て、その人にとって必要な支援を考える。社会福祉士や公認心理師の資格を持つ。医療機関などで15年間、親と子の相談に応じてきたソーシャルワーカーの経験を支援に生かす。

 2019年に起業したきっかけは自身が経験した“孤育て”だ。13年、夫の転勤で福岡市から東京に引っ越した。直後に次男を出産。見知らぬ地で1人、家事と育児に追われた。ささいな事でイライラし、不安で涙が止まらない。「相談に応じてきた自分がまさか、って思った」と振り返る。3年で地元の福岡に戻った。実家の助けもあり気持ちが落ち着いた。同じ悩みを抱える人を支えたい。当時の思いは今も変わらない。

 コロナ禍で行政の支援も制限される中、オンラインでの相談も取り入れながら、今だからやるべきサポートを手探りで続けている。

 夫は単身赴任中。小4、小1、3歳の子3人と福岡市で暮らす。41歳。

 (本田彩子)

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