福岡県のコロナ感染者情報流出 名前など9500人分 外部からデータ閲覧可能に (2ページ目)

西日本新聞 一面社会面 華山 哲幸

情報管理の甘さ露呈

 福岡県が管理する新型コロナウイルス感染者の個人情報がインターネット上で外部から閲覧できる状態になっていた問題は、県の医療関係者から第三者へのメール誤送信に端を発し、明らかになった。県は個人情報流出のリスクについて「想定していなかった」と説明しており、情報管理に対する認識の甘さを露呈した格好だ。

 6日に県庁で開かれた記者会見の冒頭、新型コロナ対応の陣頭指揮を執る飯田幸生・県保健医療介護部長は「申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。

 県によると、閲覧可能になっていた個人情報は約9500人分。5日夜現在、県の感染者は9643人に上っており、ほぼ全員分に相当する。

 感染者の情報管理システムに関して、県は医療関係者と協議して、迅速に入院調整を行えるようリアルタイムで情報を共有できる「グーグルドライブ」を採用。飯田部長は「個人情報の扱いには留意していた」と強調する。ただ、実際の管理運用は医療関係者任せになっており、閲覧権限付与のメール送信時にアドレスの2重チェックをしないなど基本的な対策が取られていなかったという。

 県は、グーグルドライブ上の感染者情報を6日に削除し、同日からインターネットで個人情報を共有する運用方法を変更。当面、個人情報を含まない空床状況などはネット上で共有しつつ、名前や症状などの情報は電話やファクスでやりとりするという。感染者が急増する中、スムーズな入院調整への影響も懸念されるが、県担当者は「少し難しい部分はあるが、できなくはない」と説明した。

 (華山哲幸)

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