岩田屋が最高級ラウンジ新設へ 富裕層に照準、1組限定その場で買い物

西日本新聞 社会面 布谷 真基

 岩田屋三越(福岡市)は、三越伊勢丹グループの百貨店での年間購入額が特に多い上得意客専用ラウンジを、4月にも同市・天神の岩田屋本店に新設する計画を明らかにした。販売員がさまざまなブランドの商品を提案し、客は売り場を回らずその場で購入できるようにする。コロナ禍で百貨店が苦戦する中、富裕層の購入額アップを狙う。

 専用ラウンジは80平方メートル程度を想定。1回当たりの利用は1組限定とし、客はソファなどに座ったまま、販売員が持ち込む商品を選ぶ趣向にするという。広々とした快適な空間で、周囲の目を気にせず買い物したいという富裕層の需要に応える。岩田屋三越の細谷敏幸社長は「憧れられるような場にしたい。品ぞろえの洗練にもつながるだろう」と狙いを話す。

 百貨店業界は新型コロナウイルスの流行による外出控えや訪日客の需要消失で苦戦が続く。岩田屋本店と福岡三越を含む福岡市の4百貨店の売上高は、昨年11月まで14カ月連続前年割れ。今後、来店客数の大きな伸びは期待できず、1人当たりの購入額をいかに伸ばすかが共通の課題になっている。

 岩田屋本店と福岡三越には既に、それぞれ得意客が休憩や歓談する専用ラウンジがある。岩田屋本店に昨年9月開設した「ラウンジR」は、三越伊勢丹グループで年間300万円以上の購入者を利用条件としているが、新設のラウンジはそれ以上とする方向で調整する。

 (布谷真基)

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